直傳靈氣(JIKIDEN REIKI)

靈氣は1922年、臼井甕男氏によって日本で創られた民間療法です。しかし、現在世界中に広まっているレイキは、実は西洋の影響を受けた西洋レイキを指します。レイキが西洋で広まりだした時、多くのレイキマスター達が西洋のヒーリングテクニックやコンセプトを付け加え、独自に変更していきました。直傳靈氣とは日本オリジナルの靈氣を指します。西洋レイキと区別を図る為、創立者臼井甕男氏、そして直接の弟子林忠次郎氏の教えを直接伝承されたという意味で「直傳」と呼ばれています。

今日西洋レイキが広まった背景には、ハワイに住んでいた日系アメリカ人、高田ハワヨさんの貢献があります。日本を訪れた時、彼女はとても深刻な病を患っていましたが、東京にある林忠次郎氏の靈氣診療所を訪れて劇的に回復します。靈氣の効果に驚いた彼女は、靈氣を学ぶ事に決め、林氏から靈氣を学び、1937年にハワイへ戻ります。1938年、彼女は林氏から靈氣マスターとして靈授され、自身のクリニックをハワイで開設し、多くの人を癒し、そして22人のレイキマスターを育てました。これがきっかけとなり、レイキは世界中に広がって行くことになります。そして1980年代の後半、西洋レイキは日本へと逆輸入される形となりました。

長い間、日本オリジナルの靈氣はもう存在しないと考えられてきました。しかし1990年代にレイキの起源を知ろうと日本に訪れた西洋レイキの施術者達は、林忠次郎氏から直接学んだ山口千代子先生を見つけ出しました。オリジナルの靈氣を学びたい、そしてこれからも存続させていきたいという西洋レイキの施術者達の思いにより、千代子先生、そしてその息子さんにあたる山口忠夫先生は靈氣を教えて行くことを決心し、西洋レイキと区別化する為に「直傳靈氣」と名ずけました。

西洋レイキでは身体のオーラ(エネルギー体)やチャクラ(エネルギーセンター)などにもアプローチし、エネルギーのバランス調整を行いますが、直傳靈氣では体にフォーカスした「手当て療法」を行います。シンプルなテクニックですが、とてもパワフルに身体の病状に働きかけ、自己治癒力の向上を促します。施術者は手に伝わる感覚で「病腺」を察知し、そこに靈氣を当てて症状に働きかけます。またメンタルにも働きかける事も可能で、心の平静、調和、明瞭さを与えてくれます。

全てのレイキは臼井甕男先生による日本オリジナルの靈氣を起源に持ちます。西洋レイキは伝承される途中でマスター達が変更を加えていきましたが、あくまでも臼井先生の靈氣を基本としており、独自の素晴らしさもあります。私達は創始者である臼井先生の偉業に多大なる敬意を表すと共に、レイキを継承し続け、世界に広め、沢山の人々を助けてきた西洋レイキのマスター達の存在にも感謝していきたいと思います。西洋レイキがなければ、日本の靈氣も再発見される事は無かったかも知れません・・・

Takemi は山口忠夫先生より直傳靈氣の伝授を受け、特定非営利活動法人国際直傳靈氣協会の会員です。

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